リクライニング機能とティルト機能
今回はリクライニング車椅子の2大機能である「リクライニング機能」と「ティルト機能」を紹介します。
リクライニング:背もたれを後方に傾斜することができる機能です!
メーカーや機種によって調整できる角度は異なりますが、総じて「90度~xxx度」といった表現でカタログに明記されています。
90度とは地面に垂直で背もたれを後方に傾斜していない状態です。 この状態を基準に後方にどの程度まで倒せるかが車椅子によって異なるわけですが、総じて110度~120度ぐらいが多く、一部の車椅子では170度前後まで傾斜可能です。
なお、180度近くまで傾斜可能な車椅子については、一般的なリクライニング機能と区別するために「フルリクライニング機能」と「フル」を付加して明確化されることが多いようです。
簡易なストレッチャーとしても利用できます。
■ リクライニング車椅子の例
フルリクライニング車椅子:MFF-50
ティルト:座面を傾斜させることができる機能です!
座面を傾斜させる最大の効果は、傾斜により荷重がお尻だけでなく背中や腰にも分散されるために搭乗者の姿勢が安定できることにあります。 これにより長時間の乗車による疲れや痛みを抑制することができ、長時間でも比較的楽に座り続けることが可能です。
なお、ティルト機能もメーカーや機種によって調整できる角度が異なりますが、こちらは「0度~xxx度」といった表現でカタログに明記されています。
0度とは座面が傾斜しておらず地面と並行の状態です。 この状態を基準にどれぐらい傾斜できるかが車椅子によって異なるわけですが、総じて20~30度ぐらいが一般的です。
■ ティルト車椅子の例
左側の写真は通常時の車椅子です。右側の写真はティルト機能により全体を傾斜させた状態です。座面と背もたれの角度を維持しながら全体が傾いた状態になっているのがおわかりいただけます。
リクライニング&ティルト機能車椅子選定のコツ
車椅子によっては何段階か決まった角度にしか調整できないものがあるからです。
最近では自由に角度調整ができる車椅子が主流になってきており、製品カタログには「無段階調整」と表記されます。 調整範囲・調整間隔ともに搭乗者が快適に座って頂くための大きな重要な仕様ですので、ご購入前にはぜひご検討ください。
なお、最近は各社ともに姿勢を保持するための機構開発が盛んです。
メーカーごとの違いを製品カタログから判断するのは難しいので、日々開発が進んでいる分野であることを考慮すると最新モデルを購入されるのがよろしいかと思います。
また、少し前まではリクライニング&ティルト車椅子といえば「重い」「大きい」車椅子でしたが、最近は軽量コンパクト化が図られています。 座り心地などの快適性と比較すると優先度は低いかもしれませんが、省スペース性能も選定基準となりつつあります。
ちなみに種類は少ないものの自走式のリクライニング車椅子も存在します。
まとめ:リクライニング&ティルト機能車椅子選定のポイント
・ 最大角度だけでなく無段階調整可否も選定ポイントです。
・ 姿勢保持のための機構が優れたモデルが充実してきました。製品カタログでは判断がつきにくい部分のために最新モデルから選択されるのが得策です。
・ 軽量コンパクトタイプも充実しつつあります。軽量省スペース性も判断材料に加えてみてはいかがでしょうか。
ぜひご活用ください。
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機能表示につきまして
機能カタログに掲載されている機能であることを表します。機能カタログにて掲載が確認できなかった機能です。
ただし、調査不足などにより確認ができなかっただけで実際には機能として存在する場合がございます。あらかじめご了承ください。
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